「マルチ商法じゃないよ!」
「ネットワークビジネスっていう、すごいビジネスだよ!」
マルチ商法に勧誘されたとき、このように言われたことがありませんか?
「マルチ商法は怪しい」と聞いたことがあっても、「ネットワークビジネス」と聞くと、なんだかちゃんとしたビジネスのように聞こえてしまいます。
しかし、マルチ商法とネットワークビジネスは同じです!!
名前の違いに騙されてはいけません。
この記事では、マルチ商法とネットワークビジネス、ねずみ講の違いについてくわしくお伝えしていきます。
マルチ商法とネットワークビジネスの違いは?
まず、「マルチ商法」とは何かを見ていきましょう。
マルチ商法とは
会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態である。
正式名称は連鎖販売取引で、その通称である。
友人を勧誘して自分の下につけ、その友人も誰かを勧誘して下につけて、どんどん組織を大きくしていくシステムです。
正式名称は『連鎖販売取引』ということを覚えておいてください。
次に、「ネットワークビジネス」とはなにかを見ていきます。
ネットワークビジネスとは
マルチ商法・MLMなど連鎖販売取引の総称。
あら?
こちらにもさっきと同じ連鎖販売取引と書いてあります!
そして、連鎖販売取引の総称と書いてありますが、総称とは何でしょう?
総称とは
ある種類・範疇(はんちゅう)に含まれるものをまとめて呼ぶこと。
また、その呼び名。
ということは…
マルチ商法も、ネットワークビジネスも、MLMも、同じ連鎖販売取引です。
つまり、名前を変えても同じですよということです!
「マルチ商法じゃありません!」と言ってネットワークビジネスをやっている人は、嘘をついているということになってしまいますね。
ねずみ講との違いは?
ねずみ講は、無限連鎖講の防止に関する法律によって禁止されています。
会員がねずみ算式に増えることの例えで「ねずみ講」と言われていますが、マルチ商法もピラミッド型に広がるので同じように見えますね。
ただ、ねずみ講は違法、マルチ商法は合法です。
わかりやすい違いは
どちらも人の紹介で組織が広がっていくこと、勧誘方法がほぼ同じなので、あまり違いがあるように見えません。
マルチ商法に関する法律のことなどを書いています ⇓
マルチ商法と言わない理由
理由は簡単です!
マルチ商法はイメージが悪いと知っているため、勧誘する前に断られないように誤魔化しているのです。
この時点で悪質なビジネスなのがうかがえますが、知らない人はダマされてしまいます。
そもそも「マルチ商法じゃない」と嘘を言わなければならないビジネスに、まともな会社があるとは思えません。
マルチ商法の会社や勧誘する会員の姿勢が、「すごくいい商品」とか「最新のシステム」と言っていることの真偽を物語っていると感じています。
MLMということもある
「マルチ商法」「ネットワークビジネス」と言わず、「MLM(マルチレベルマーケティング)」と言って怪しまれないようにする人もいます。
新しいビジネスだと勘違いしやすいかもしれませんが、MLMもマルチ商法のことです。
正しくは連鎖販売取引ですね。
連鎖販売取引とは
特定商取引法第33条で定義される販売形態のこと。
日本では俗称としてマルチ商法などと呼ばれ、別途法律で禁止されている無限連鎖講(いわゆるねずみ講)と近接する事例も多い。
英語ではMulti-level marketing(マルチレベルマーケティング、MLM)あるいはnetwork marketing(ネットワークマーケティング)と呼ばれる。
さいごに
マルチ商法の勧誘は、いつ誰がされてもおかしくありません。
あの手この手で勧誘してきますが、うまい言葉にダマサれず、マルチ商法かな?と思ったら、きっぱりと断ってくださいね!