マルチ商法はカルト集団?!カルトの意味と宗教の違いもあわせて解説

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マルチ商法は「カルト集団」だということをご存じですか?

「カルト」と聞くとまず「カルト宗教」と浮かぶと思うのですが、マルチ商法はカルト宗教ではなく「商業カルト」と言われています。

私がビジネス活動をしているとき「マルチ商法は宗教みたいで怖い」とよく言われましたが、その当時は「宗教じゃないのに何言ってるんだろう・・・?」としか思っていませんでした。

ですが、マルチ商法をやめた後カルトの意味を知った時には、とんでもなく恐ろしい集団の中にいたのだ思うと背筋が凍る思いでした。

カルトと聞くと宗教に結びつきますが、全ての宗教がカルトという意味ではありません。

そして、マルチ商法は宗教ではありませんがカルト集団です。

う~ん。マルチ商法は宗教じゃないけどカルトなんだ・・・。

どういうことだろう?

カルトの意味がわからないと混乱してしまいますよね。

そこで今回はカルトとは何なのかと、カルトと宗教の違いやマルチ商法がカルト集団だという理由を解説したいと思います。

現マルチ会員の方にも読んでいただき、カルト集団であるマルチ商法からぜひ脱出してほしいと願います。

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カルトとは?

まず、「カルト」とは何なのかをみていきましょう。

カルトの意味

宗教的崇拝。転じて、ある集団が示す熱烈な支持。

引用元:goo国語辞書

宗教でいえば教祖、マルチ商法でいえばトップリーダーなど、特定団体やトップに立つ人(指導者)を熱狂的に崇拝するということです。

立正大学心理学部教授・日本脱カルト協会代表理事の西田公昭先生の著書にはこのように書かれています。

カルト(cult)とは、本来は儀礼、崇拝、熱狂などの意味ですが、実際の使われ方としては、伝統的な組織宗教に対立する新しい宗教団体を指すことが多いようです。

引用元:「信じるこころ」の科学(P.13)より抜粋

宗教とカルトの違い

では「カルト」と「宗教」は何が違うのか、まず宗教の意味からみていきましょう。

宗教の意味

神・仏などの超越的存在や、聖なるものにかかわる人間の営み。古代から現代に至るまで、世界各国にさまざまな形態のものがみられる。

引用元:goo国語辞書

宗教は下記の3つに分類されています。

・伝統的な宗教(日蓮宗・浄土真宗・曹洞宗・など)

・新興宗教

・カルト宗教

葬儀などで「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などのお経を聞いたことがありませんか?

年末年始に初詣に行ったりするなど、一般的になじみのあるものが伝統的な宗教です。

伝統的な宗教と比べて、比較的新しい宗教が新興宗教

社会一般の倫理とは異なる教義で、反社会的な宗教がカルト宗教です。

カルト宗教は「破壊的カルト」と呼ばれることもあります。

倫理とは

人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。

引用元:goo国語辞書

このように「宗教=カルト」ではなく、伝統的な宗教とカルト化している宗教があるということです。

宗教とカルトの大きな違いが、西田公昭先生の著書にわかりやすく書かれていました。

一般に、健全といわれている宗教は安心感を提供するものです。

でも、カルトは自由を奪い、人を縛るのです。つまり、こっそりと人権を侵害するのです。

引用元:なぜ、人は操られ支配されるのか(P.73)より抜粋

なんとなくカルトと宗教の違いがわかってきたでしょうか?

カルトの特徴

次は、カルトの特徴をみていきましょう。

・信者獲得のため偽装勧誘を行う

・マインドコントロールによって思考を支配する

・組織の価値観・思想が絶対になる

・健康や将来などの不安をあおり妄信させる

・外部の情報を遮断する(社会や家族から断絶させる)

・組織は善、それ以外はすべて悪とする

・多額の献金又は物品などを購入させる

・暴力や性的虐待を行う

・児童虐待やネグレクトなど

カルトの特徴でよく知られていることをあげましたが、この他にも犯罪行為や集団自殺などもあり、世界的に社会問題となっています。

マルチ商法はカルト集団だという理由

上記のカルトの特徴と、下記のマルチ商法の特徴を比べてみてください。ほぼ同じだということがわかるかと思います。

・会員獲得のためにマルチの勧誘であることを伏せて勧誘する

・一般の商品は有害、国や病院は製薬会社と癒着しているため薬は危険などと謳い商品を購入させる

・成功するためには自己投資が大切と商品を大量購入させる(高額商品を購入させる)

・年金がもらえなくなる・会社がいつまであるかわからないなど将来の不安を煽りビジネスを勧める

・マルチの情報が正解、その他の情報は誤報という

・ネットの情報は成功しなかった人の妬み・嘘だという

・反対されるのはマルチを誤解しているから、又は足を引っ張ろうとしている存在といい遮断する

・アップの言うことは絶対である

カルト宗教では教祖、マルチ商法ではトップリーダーがカリスマ的な存在となり、熱狂的な信者を集めていきます。

マルチ商法を含むカルト集団は、組織からのマインドコントロールによって以下の5つを変えられていると西田公昭先生の著書に書かれています。

マインドコントロールが変える5つのもの

①理想・・・完成された個人、家族や社会の像

②目標・・・個人が歩むべき理想への道筋

③人生観や世界観(因果)・・・歴史や出来事の摂理・法則、世界観や生きる意味

④自己・・・自分がいかなる存在でどうあるべきかという認識

⑤権威・・・誰が正しいことをいっていて、誰が間違っているのか

引用元:西田公昭著「なぜ、人は操られ支配されるのか」より抜粋

マルチ会員(信者)は、マインドコントロールによって

・月収100万円・経営者(ビジネスオーナー)などに幻想を抱く

・トップリーダーを妄信する

・批判や反対は、成功を邪魔するものと捉える

・自分は特別だと思い込む

・あいまいな成功の定義が、幸せな人生だと思い込む

このような状態になり、お金・時間・自由な思考を失い、人間関係・家庭が崩壊してもなお、金儲けが信念のカルト集団になってしまうのですね。

マルチ会員は、みんなが知らない情報を知っている、だからいいことを教えているのだと信じています。

そして、マインドコントロールされていることに気づいていません。

もちろん、マルチ商法がカルト集団だということも知りません。知らないというより、認めないといったほうが正しいかもしれませんね。

さいごに

冒頭にも書きましたが、マルチ商法は「商業カルト」と呼ばれているカルト集団です。

しつこいようですがもう1度言います。

マルチ商法はカルト集団です!

カルト集団は、普段の生活の中に溶け込んでいるため誰でも騙されやすく、一度ハマってしまうと抜け出すことがとても困難です。

そのため、興味本位で近づいたり、自分は騙されないと過信するのは大変危険なのでやめましょう。

カルト集団にはマルチ商法だけでなく、情報商材・スピリチュアルビジネス・自己啓発セミナー・キラキラ起業(認定講師など)・陰謀論なども含まれると個人的には思っています。

「もしかして、自分はカルト集団の中にいるのでは?」と思ったら、集団から一旦距離を置き、カルト集団以外の人に相談することをおすすめします。

そして一刻も早く、カルト集団であるマルチ商法から抜け出しましょう!


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