実は、マルチ商法(ネットワークビジネス)に今もまだハマっている友人がいます。
私がマルチ商法にハマっている時から、お互いの情報交換をしたり、悩みや愚痴を言い合ったりしていました。
友人に辞めるように説得するのは難しいとわかっていますが、いずれは友人にもネットワークビジネスの世界から足を洗ってほしい。
でも、身内の洗脳を解くよりもさらにハードルが高いのが、友人の洗脳を解くことだと感じています。
この記事では、友人の本音が垣間見えた時のことと、友人の洗脳を解くためにしていることをお伝えします。
マルチ商法にハマっている友人の本音
友人は私が今、マルチ商法の裏側や洗脳についてブログに書いていることを知っていますが読んだことはありません。
私がブログを書いていることを友人がどう思っているのかを聞いたこともありません。
そんな友人とマルチ商法について話しているとき、友人がポロッと本音を言いました。
「洗脳されてないとネットワーク(マルチ商法)なんてやれないよね」
そうなんです。
あれっ?と違和感を感じても、その違和感の正体を追及してしまったらマルチ商法ができなくなると心のどこかで解っているのです。
わかっているのにやめられないのがマルチ商法の恐ろしさでもあります。
友人は、マルチ商法を10年以上やっていてランクも上の方です。
マルチ商法を否定するのは悪と洗脳されているので、マルチ商法を否定すると罪悪感でいっぱいになってしまうんだと思います。
そのため私が少しでもマルチ商法を否定すると、マルチ商法にハマっている人がよく言う言葉が次から次へと出てきます。
「マルチ商法のピラミッドの構図は、普通の会社と変わらないよね?」
「商品はいい物だよ。良い物を教えているのが何故ダメなの?」
「自分もお金をもらっているけど、下の会員だってお金がもらえるから平等でしょ?」
「お金を稼げない人は、その人が言われたとおりにやっていないだけ」
「お金が稼げて健康になって、人の役に立てる仕事なのになぜダメなの?」
ムキになって言い返してくる友人を見て、ため息が出てしまいました。
面白いことに友人は、洗脳されていることはわかっているけれど何を洗脳されているかわかっていません。
良い情報に洗脳されていると思っているのか、偏った情報に洗脳されていると思っているのか、友人自身もわからなくなっているようです。
私がネットワークビジネスをやめた理由を理解したくないようにも見えました。
どうやって友人の洗脳を解くのか?
今は、マルチ商法をやめてよかったことを少しづつ伝えているところです。
ただ、どれだけやめて良かったことを伝えても、ハマっている友人の心には響きません。
なので、いろんな角度から質問を投げかけています。
今回は、
と聞いてみました。
この質問に友人はしばらく考え込んでいたので、
毎日走り回って、周りから嫌がられて、信用を無くして10万円も手元に残らないなら、パートで10万円もらったほうが自由でいいよね!
それに、友達も信用も失わない。私はそう思ったから辞めたよ。
と伝えると、「確かにね…」と顔が歪んでいました。
友人は正社員よりも少し高い収入をもらっているので、マルチ商法をやめて働きに出ても同じだけ稼げる仕事がないと思いこんでいます。
そして「今から子供にお金がかかるから辞められない」とも。
いつもウラ側で「お金がない!お金がない!」と言いながら、表ではお金を稼ぐ話をしているのは滑稽だと気づくのを待つしかなさそうです。
本音を言えばすぐにでもマルチ商法をやめさせたいですが、どんなに仲が良くても身内ではないので、無理やり辞めさせることができません。
いつか友人が自分の意志で「夢子のブログを見たい」と言ったときが、やめさせるチャンスかもしれません。
友人の洗脳を解くのは時間がかかるかもしれませんが、頭の片隅にでも「マルチ商法をやめる」という選択ができるように、ジワジワと洗脳を解くスイッチを押しているところです。
さいごに
友人とは今も仲良くしていますが、彼女も忙しいのでほとんど会うことはありません。
私と会っていても、1円のお金にもなりませんからね。
友人がポロッと漏らした「洗脳されてないとマルチ商法をやってられない」という言葉に、なんともいえない虚しさを感じます。
洗脳されていることはわかっているけど、何に洗脳されているのかを知る勇気が持てないのでしょう。
友人もマルチ商法にハマっている時間が長く、洗脳の威力は本当に恐ろしいので友人一人の力で辞めることはできないとも思っています。
『いつか』の話になってしまうけど、その時が来たら友人の洗脳を一緒に解きたいと考えています。