マルチ商法で家庭崩壊!noteで話題になったノンフィクション~リアルすぎて胸が締めつけられた1冊の本~

ひとりごと

noteで30万PV超と話題になった『妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。』

会社員である著者ズュータンさんの、妻がマルチ商法(ネットワークビジネス)にハマり家庭を失くしてしまった経緯や心情がリアルに書かれています。

私がマルチ商法をやめたいと思っていた時に、ズュータンさんのツイッターやnoteは見たことがありました。

ですが、その時はチラッと見た程度で、全部読むことはできませんでした。

他人事では済まされない、とてもリアルすぎる内容に胸が締めつられて読み進められなかったのです。

この記事では、マルチ商法にどっぷりハマっていた私が『ズュータン著:妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。』を読んだ感想をお伝えしたいと思います。

思ったことや私自身の体験と照らし合わせて感じたことなどつらつらと書いていくので、ご興味のない方はここでページを閉じていただけたらと思います。

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マルチ商法にハマるのはあっという間

マルチ商法にハマるきっかけは色々ありますが、どんなきっかけであれハマってしまうのはあっという間です。

著者の奥様はもともと医療や食、健康に興味があったようなのでハマりやすかったかもしれませんが、

私のように健康などへの興味は人並みでも同じような速度でハマってしまうのが、マルチ商法の怖いところです。

マルチ商法とトンデモな情報

私がマルチ商法で聞いたトンデモな情報は、この著書に書いてあることとほぼ一緒です。

書籍やネットでよく知られた情報や、マルチ商法の会員のあいだでだけ使われる情報など、利用される「トンデモ」の種類は異なるが、こうした科学的に根拠のない説明がなされることがあるのが、悪質なマルチ商法の特徴である。

引用元:妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。

本当にその通りで、どこのマルチ商法でも同じことを言っていたことには驚きでした。

うちのマルチ会社(私がやっていた)だけが本物と思っていましたから。

なぜトンデモな情報を信じてしまったのか?

明確な答えは自分でもよくわかりませんが、思い当たる答えは

・書店にたくさん並んでいる健康に関する本を読んだ

・医師・薬学・医学博士と言われる人の健康セミナーを聞いた

・友人やいい人だと思ってしまった人の話だから

この3つが大きいように思います。

情弱だとバカにされても仕方ないですが、著書や肩書は、素人にとって絶大な信頼をもたらしてしまいます。

著者の奥様は、トンデモな情報を口にすることでママ友に距離を置かれたようですが、

私の場合友人たちはトンデモな情報を興味深く聞いてくれたので、調子に乗っていたのかもしれません。

トンデモな情報が、

自分の興味があることに拍車をかけた著者の奥様、

自分の話を聞き入れてくれることで優越感を覚えた私。

マルチ商法に関わった時の状況が違っても、トンデモな情報を刷り込まれてハマってしまうのはあっという間なんですね。

自己啓発がさらにマルチ商法の沼に引きずり込む

マルチ商法とセットといってもいいくらい自己啓発は大きく関わっています。

自己啓発とは

自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。
「より高い能力」「より大きい成功」「より充実した生き方」「より優れた人格」などの獲得を目指す。

引用元:wikipedia

自己啓発セミナーはビジネスにフォーカスするだけでなく、人生の目的や生き方などのヒューマンにフォーカスされています。

セミナーを受けたあと、

「人生観が変わった!」

「潜在意識を換えよう」

「ポジティブに生きよう」

など、今まで味わったことのない高揚感に刺激され人が変わったようになってしまうんですね。

著者の奥様も、内緒で自己啓発セミナーへ行ってから顔つきが変わってしまったと書かれていますが、きっと私も端から見たら不気味だったかもしれません。

自己啓発が悪いとは思いませんが、マルチ商法に都合のいい解釈をしてセミナーをしたりむやみに乱用するので、成功者になれるような気分だけで盛り上がって周囲が見えなくなっていくんですね。

マルチ商法にハマって周囲の声が聞こえなくなる大きな要因は、自己啓発セミナーで最終的な洗脳が完了したからだと思っています。

妻からのメールの内容はハマっている人しか理解できない

著書の中に妻からのメールが事細かに記載されていますが、メールの内容はマルチ商法にハマっている人しか理解できないことばかりです。

妻からのメールを読んだ著者は、どんなに頑張っても理解できないことに苦しんだのではないかと思います。

もし私がハマっていた頃にメールの内容を読んでいたら、きっと著者の奥様に絶賛したでしょうね。

メールの内容は、著者の奥様が自分の意思を書いているように見えますが(ある意味自分の意志ですが)、自己啓発セミナーや平泉さん(アップ)から洗脳された様子がとてもよくわかることばかりです。

・でもX社をいいなと思うのは私の価値観であり、ズュータンに押し付けるつもりはありません。嫌いな人はたくさんいるのはわかっているし価値観は人それぞれなので。

・でも話を聞いてうさんくさかったら断ろうと思っていました。

・私が買っていることで平泉さんにお金が入るわけでもないし、これを買いなさいと言われているわけでもない、情報をもらっているだけです。

・ねずみ講ではないです。公平すぎるくらい公平です。どこまでいっても平等です。

・ちゃんと聞いて、見て、比較して、体感して、必要と思うものだけを買っている

・あるものにフォーカスできず、ないものにフォーカスしていました。

・X社以上のものが見つかればそれに変えると思いますが、今のところ一番いいと思っています。

引用元:「妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。」妻からのメールの内容より抜粋

マルチ商法にハマっている人が、周囲に反対されたときによく使う言葉をメールの内容の中に見つけたので抜粋してみました。

メールの内容ほとんどが、ハマっている人が言うことばかりですが・・・。

肌に合うものや使い心地が良くて購入したり、商品のキャッチフレーズに惹かれて購入することは誰にでもあることですが、

根拠のない情報を盲信して、家庭崩壊させてまで使う必要のある商品はありませんよね。

コミュニティへの依存は大きい

終章「家庭崩壊して僕が、今伝えられること」に書かれている著者の言葉は、マルチ商法にハマっていた私に重くのしかかる言葉ばかりでした。

その中でも、「X社コミュニティへの依存」に書かれていたことは、私がマルチ商法にハマって抜けたくても抜け出せなかった理由を代弁してくれているようにも思えました。

お金を稼ぎたいと思ってビジネスを始めたはずなのに、お金を稼げていなくてもやめられない・・・。

マルチ商法をやめることへの恐怖の正体が何なのかわからず、苦しんでいたときもありました。

辞めたくてもやめられない理由のひとつは、マルチ商法のコミュニティに依存してしまっているからです。

理不尽な思いをしても、体に不調が現れても、お金が稼げなくても、コミュニティへの依存から脱出する勇気が持てず、ポジティブシンキングでやり過ごしてしまうのです。

さいごに

私は加害者側です。

私が直接ズュータンさんの奥様を勧誘したわけじゃないですが、マルチ商法で活動していた加害者には変わりありません。

ズュータンさんのTwitter・noteを見るのは、冒頭の言葉を読んだだけで体が硬直して手が小刻みに震えてしまうほど本当に怖かった・・・。

自分が良かれと思ってやっていたことが、こんなにも誰かを苦しめていたなんて。

マルチ商法を辞めてからnoteを一通り読ませていただきましたが、この本が2021年1月21日に発行されると知り、自分の戒めのために購入して何度も何度も読み返しています。

今マルチ商法にハマっている人に読んでもらいたいのが1番ですが、仮に読んだとしても「この人だけが特別」「うちのマルチではありえない」と言って受け入れないのが想像できますね。

著者の奥様を含めマルチ商法にハマっている人の目が覚めますよう願っています。

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