ネットワークビジネスをやめられない3つの理由と抜け出す方法

やめたい

商品購入・セミナーなどの活動費でお金が尽き、食べることもままならず、睡眠時間を削って勧誘活動やバイトに明け暮れる日々に疲れ果てているのにやめられない…。

本当はやめたい・・・と思いながらネットワークビジネス(マルチ商法)を続けている人は、想像以上にたくさんいます。

辞めたいのならやめればいいのですが、簡単にやめられないのがネットワークビジネスの怖いところです。

10年以上どっぷりハマっていた私も、

・仲間を裏切れない

・ここまで頑張ってきたのにもったいない

・やめるのが怖い

などの罪悪感や恐怖感に襲われてやめられず、1年間も苦しみました。

ところが、「仲間を裏切れない」「ここまで頑張ってきたのに」「やめるのが怖い」という感情はマインドコントロールによるものだと気づいたら、

あんなに苦しんでいた罪悪感や恐怖感がスーッとなくなり、あっさりやめられました。

そこでこの記事では、やめたいのに辞められない3つの理由と、刷り込まれたマルチ思考から抜け出すための方法をお伝えします。

ネットワークビジネスをやめられず悩んでいる方にぜひ読んでいただき、1日でも早く地獄の日々から抜け出してほしいと願います。

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アップや仲間に恩を仇で返すような気持ちになりやめられない

1つ目のやめられない理由は、罪悪感によるものです。


やめたいのに辞められない人の多くは、アップや仲間に

「お世話になった」
「落ち込んでいるときに励ましてくれた」

などの恩義を感じているため、恩を仇で返すような後ろめたい気持ちになっているかと思います。

私もアップや仲間だけでなく、自分が勧誘した人や頑張っているグループの傘下の人たちにも「途中で投げ出すのは申し訳ない」と罪悪感でいっぱいでした。

しかし、その罪悪感は本当に必要なのでしょうか?

会員はマインドコントロールされている人たちである

まず大前提として、マルチ会員はマインドコントロールされています

マルチ会員は社会通念を「貧乏人の考え方」とバカにし、成功するための考え方としてネットワークビジネスの常識が正しいと刷り込まれている人たちです。

親身になってお世話してくれたのは、成功するために必要だと教えられた手口と思ってください。

アップや仲間が「褒める」「共感する」「優しくする」のは自分の実績のため、つまり成功するためにやっているだけなのです。

そのため、マインドコントロールされた人たちの言動を鵜呑みにして、後ろめたさを感じる必要はこれっぽっちもありません。

やめる決断をするあなたは、罪悪感をもつ必要はないのです。

依存するように仕向けられている

承認という名のマインドコントロールは、圧倒的な強さをもっています。

マルチ商法にハマる人は自己肯定感が低い傾向のため、アップや仲間に何度も承認されて依存関係を深くしていると感じています。

上のランクを目指して活動していると、たとえお金が稼げていなくても「頑張っている」と褒めてもらえます。

そして、

「頑張ってるね」
「成功できるよ」
「一緒に頑張ろう」

と励ましたり褒めたりしながら拠り所になるように仕向けられ、気がつけば「自分を理解してくれる心地よい居場所」となりどんどん依存していくのです。

マインドコントロールの戦略にまんまとハマり、アップや仲間を「絶対の理解者」としてインプットしたため、裏切るような感覚になってしまうのでしょう。

しかし繰り返しになりますが、アップは自分の実績(成功)のために褒めているだけで、依存させる手口でしかありません。

そのため、「恩返しができていない」「お世話になったのに申し訳ない」などと思う必要はありません

ネットワークビジネスで築いた人間関係は、お金でしかつながっていないのだと理解してください。

あなたのことを信頼しているとか、大切な友達だなんて微塵も思っていませんよ。

なぜなら、私のことを大切にしてくれていると思っていたアップや仲間は、私が活動をやめてから1度も連絡をしてきませんから。
(アップは「戻ってきても居場所はないから!」と憤慨していたそう。)

マインドコントロールされた人たちの言動に振り回されず、堂々とやめても大丈夫です。

今までの努力が惜しくてやめられない

2つ目のやめられない理由は、今までの努力がムダになる…と感じてしまうことです。

本心ではやめたいと思っているのにやめられないなんて矛盾してますよね。

この矛盾はなんなのか、いろいろと調べた結果『コンコルド効果』によるものだと判明しました。

コンコルド効果は、「埋没費用効果(sunk costeffct)の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。

引用元:wikipedia

かんたんに言うと「もったいない」と思うことですね。

日常生活でのコンコルド効果でわかりやすいのは、ギャンブルやソシャゲでしょうか。

「これだけお金をつぎ込んだんだから、そろそろ当たりがくるはず」と、負けるとわかっているのにギャンブルを続けてしまうとか、

「ここまでやったのに今やめるのはもったいない」と課金してまでゲームを続けてしまうなどです。

上記に書いてある『ある対象への金銭的・精神的・時間的投資』とは、まさにネットワークビジネスで使ったお金や時間に当てはまります。

金銭的投資→商品代・活動費・セミナー代など

精神的投資→自己啓発セミナー・アップや会社に盲信・仲間

時間的投資→24時間365日ビジネス活動

お金も時間も思考も全てマルチ商法に捧げているため、コンコルド効果によって正常に判断できない状態です。

やめたいのにやめられなかった矛盾は、もったいない精神が働いて今まで投資したお金・時間・精神に執着しているだけでしょう。

私は矛盾を抱えたまま思い切ってやめたのですが、

【もうちょっと頑張ったらうまくいくかもしれない・・・。】

【ここまで頑張ってきたんだから・・・】

【もっと成功に近づけるように、セミナーへ行ったり、アップの言うことを聞いて素直にやろう】

【今まで費やした時間とお金を無駄にしたくない】

と、やめたいと思いながらズルズルと活動している人は、コンコルド効果によってやめられないだけで本心ではないということを知ってください。

やめるのが怖いと感じてやめられない

3つ目のやめられない理由は、恐怖感からくるものです。


やめたいと思っているのに、なぜかやめるのが怖いと感じていませんか?

私も「今日こそ会社にやめるって伝えよう!」と毎日思っていましたが、いざ連絡をしようとすると恐怖感に襲われてなかなか行動できませんでした。

何がそんなに怖いのかわからず、どんなに考えても答えが見つからないままでしたが、活動をやめて気持ちが落ち着いたら自分のほんとうの気持ちが見えてくるようになりました。

私が恐怖を感じていたのは以下の3つです。

・孤独になる恐怖

・仲間・友達・家族にしてきたことへの後悔

自分の選択が間違いだった(騙されていた)と認めたくない気持ち

そして、最大の理由は

自分の愚かさに向き合わなければいけない恐怖』でした。

あなたも心当たりがあるかもしれませんね。

アップのことを悪くいっていますが、私も傘下(自分の下の人達)から見たらアップです。

私も傘下の人達を、褒めたり励ましたりしてきました。

アップが私を褒めていたのは自分の実績のため…ということは、私も傘下を褒めていたのは自分の実績のためということになります。

お金のため、自分の実績(成功)のためでしかなかったということです。

これらの事実を受け入れるのは辛かったですが、恐怖感の正体がわかったおかげで、

自分がこれからどうしたいのか
どう生きていきたいのか

を考えるきっかけになったので、よかったと思っています。

そして、仲間から離れたら孤独になるという恐怖は思い込みでした。

「勧誘しなければ」「ビジネスの良さを伝えなければ」と考えなくていい友人関係はとても平和です。

ネットワークビジネスから足を洗えば、真の友人関係を取り戻し恐怖感がなくなります。

自分と向き合うのは辛いかもしれませんが、今ここで向き合わなかったら後悔する人生になりますので、自分を必要以上に責めず前を向いていきましょう。

さいごに

コンコルド効果・恐怖感・罪悪感は、ネットワークビジネスをやめたいという気持ちにブレーキを掛けてしまいますのでぜひクリアにしてください。

仲間への罪悪感 → 必要ない

今やめたらもったいない → 本心ではない

やめるのが怖い → 自分を責めないで!

罪悪感をもたせる言動、依存させる関わり方、ネットワークビジネスをやった後悔は、どのマルチ会社へ移っても同じです。

そしてどこのマルチ会社に行っても、成功する人はほんの一握りだということを忘れてはいけません。

今更やめられないという気持は痛いほどわかりますが、このまま続けても誰も幸せになりません。

これ以上お金や時間を無駄にしないためにも、罪悪感・恐怖感を手放して、ネットワークビジネスの沼から抜け出すよう願っています。


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